Knowledge As Practice

JAIST(東京)で Transformative Service Research に取り組んでる社会人大学院生の研究・勉強メモ

サービス・ドミナント・ロジックをやさしく説明してみる(1)

サービス研究を志しているのに、このブログでその話題が少ないのを反省して、サービス・ドミナント・ロジックについて取り上げます。サービス・ドミナント・ロジックという考え方・ものの見方は、なじむのに時間がかかると思います。ネット上でも日本語によ…

ビジネス書1冊以下のコストでRの練習をする方法

Datacamp の無料体験版(アカウントを取って、Step1やStep3をやってみる)をやってみたら、後日「無料体験のとき10点の評価をしてくれてありがとう。通常なら月25ドルだけど、初月は特別9ドルにしてあげるよ」というメールが届きました。 10点満点の評価をし…

意外と便利? Rドキュメントのまとめサイト

R 関連のドキュメントを分野別に整理してくれている便利なサイトがあります。 Search all R packages and function manuals | Rdocumentation 例えば、みんな大好き dplyr のページはこんな感じ↓Manual and help on using the dplyr R Package| Rdocumentati…

効率的な論文の読み方とは? 論文の読み方を知るための論文

いま、進学のために書く研究計画書をよいものにしようと、質の高い論文を読むのに苦心しています。「博士(後期)課程の1年目は論文100本くらい読む」と師匠的存在から言われていますが、どうせなら質の高い論文に出会いたいものです。 今日読んだのは "How …

サービス研究の最先端テーマ「TSR」を知る論文

今日読んだ論文は Anderson et al.(2013)*1です。論文レンタルサービスの deepdyve を利用して読みました(無料期間で)。 DeepDyve - Instant access to the journals you need. Transformative service research(略して TSR)はまだほとんどの人が知ら…

日本マーケティング・サイエンス学会 研究大会に参加

日曜日(2015年6月14日)は、大阪府立大に行われた日本マーケティング・サイエンス学会の研究大会に参加してきました。今回で2度目になります(たしか昨年は関西学院大学だったような)。 駅から意外と遠い。 昨日は筑波大に行っていたため、日曜日のみ参加…

筑波大 社会人大学院(東京)の説明会に参加

2015年6月13日13時半から開催された企業科学専攻(博士)・経営システム科学専攻(修士)の説明会に参加してきました。2専攻同時開催です。私は後期課程である企業科学専攻のほうに参加。企業科学専攻の説明会の出席者者40名ほどでした。けっこういてビック…

行動経済学的アンケートを行った研究を読む

今日読んだのは、江本(2012; 2013)です*1。こちらの論稿は糖尿病の患者さんに行動経済学的なアンケートを取り、2型の糖尿病患者さんに役立つ知見を探そうというものです。行動経済学的アンケートとは、先行研究をもとに「危険回避度」「時間割引」に関する…

【再読】ブランド研究と価値共創研究の融合を考える論文

今日読んだ論文は「消費者行動研究における最近の展開」*1です。消費者行動行動論の研究の系譜をざっとつかめます。ブランド研究と価値共創研究を織り交ぜているので、自分の研究計画書づくりに役立つのではないか、ということで読みました。今回、目を引い…

【書籍紹介】『もうエコノミストに騙されないために』

私がDBS(同志社ビジネススクール)に入った時は、浜先生が研究科長でした。入学説明会に参加したとき、DBSの説明を浜先生がされていましたが、「本当に紫だ!」というインパクトしか残っていません。 なお、入学後は、一度も浜先生の授業を受けていません。…

ノンプログラマ、非ITエンジニアが R を学ぶにはどうするか

先日、twitter を眺めていたら、次のようなブログの紹介が流れてきました。 初心者でもほぼ無料でR言語を勉強できるコンテンツ10選 - paiza開発日誌 で、その中で紹介されているドットインストールのR言語入門を見てみました。 R言語入門 (全13回)よく知らな…

サービス品質をどのように測ればいいか、コンパクトに学べる論文 

今日読んだ論文は「サービス評価モデルの発展と今後の展望」*1です。サービスの評価というのはモノ(製品)とは違って、客観的な品質評価をするのがなかなか難しいです。その理由は、サービス・マーケティングの伝統的な考え方だと「サービスには無形性・異…

決定木 mvpart パッケージをインストールする方法(正しいかは自信ない)

【2015年6月14日追記】初めに Option2 を実行したのは、違うブログを見て Option1 と同じことを試したことがあったからです。そのときはダメでした。なので、Option2 を実行したという次第です。それでもダメでもう1度 Option1 をやったらうまく行ったという…

社員満足度(ES)をネタに分析の練習

SPSS も使わないと操作方法を忘れちゃう、ということで使ってみました。社員満足度を測るようなサイト(食べログの会社版みたいなものかな?)があったので、そのデータを自分で打ち込み分析。業界は小売業にして、トップ30社を分析対象にしました。変数は8…

サービスに興味ある人は6月2日からの「経済教室」をチェック!

日経新聞のサイト検索より抜粋日経新聞 朝刊「経済教室」というコーナーに近藤隆雄先生による連載が始まっています。新横浜駅の新幹線ホームの売店で、たまには新聞読んでみるかなということで手にとって発見した次第です。近藤先生は日本のサービス・マーケ…

価値提案からサービス経験が生まれるまでをマクロ的視点で読める論文

昨日読んだ論文 Chandler & Lusch(2015)*1の紹介です。Chandler さんは女性です。あのチャンドラーと関係があるかどうかは知りません…。Lusch は S-Dロジック元祖の Lusch です。ちなみに、Vargo の指導教授が Lusch で、さらに Lusch の師匠が Hunt らし…

【書籍紹介】『消費者行動論』ベーシック+シリーズ

2015年春に出された『消費者行動論』を読了。こちらの本です。 消費者行動論 (【ベーシック+】) 作者: 田中 洋 出版社/メーカー: 中央経済社 発売日: 2015/03/21 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 著者は中央大ビジネススクールの田中洋先生で…

【書籍紹介】『手を動かしながら学ぶ ビジネスに活かすデータマイニング』

3日連続の書籍紹介になります。最近、こちらの本を読みました。Amazonではあまりいい評価を得ていないようですが、読んでみて私は勉強になったので読んでよかったです。初心者レベルを超えているかどうかを測るにはいい本だと思います。 手を動かしながら学…

【書籍紹介】『マーケティング・データ分析の基礎』

R の基本操作に一通り慣れたので、次のステッフに選んだ本はこちら。Usuful R シリーズです。 マーケティング・データ分析の基礎 (シリーズ Useful R 3) 作者: 里村卓也,金明哲 出版社/メーカー: 共立出版 発売日: 2014/10/24 メディア: 単行本 この商品を含…

第65回 日本商業学会 全国研究大会に参加(2日目)

2日目は朝からの参加となりました。参加したのは次のセッションです。 大会プログラムより抜粋1番目のサービスドミナントロジックの発表はこれまでのS-Dロジックの研究の歴史を振り返ることができました。予想より参加している人が多くて、開始時刻ギリギリ…

第65回 日本商業学会 全国研究大会に参加(1日目)

今日(2015年5月30日)の午前から明日のお昼までは高松市で開催される日本商業学会の大会に参加しています。 今回の資料。ボリューミー。商業学会の大会自体ははじめてです。今回は40名ほどの非会員が参加しているらしく、ちょっとほっとしました(自分だけ…

ブランド研究を軸にして消費者行動研究の流れがわかる論文

消費者行動の研究って、どんな流れ・系譜になっているのかなということで青木(2014)*1を読んでみた。日本語で書かれた論文は好き…。英語論文を読むのにかかる何分の1かの時間で読めてしまう。著者がブランド研究の第一人者なので、ブランド研究が軸っぽい…

dplyr と tidyr の解説記事が載っているムック本

これをさらっと読みました。dplyr と tidyr について解説記事があります。活字になっている情報は少ないので、その点で貴重です。内容はネットで探せば出てくるレベルかもしれませんが、印刷されたものが手元にあって、さらっと確認するにはいい本です。 デ…

研究者向けの自己啓発書『できる研究者の論文生産術』

少し前、心理学関連の人たちの間で話題になっていた本を少し読みました。 できる研究者の論文生産術 どうすれば「たくさん」書けるのか (KS科学一般書) 作者: ポール.J・シルヴィア,高橋さきの 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/04/08 メディア: 単行本…

社会人の皆さんも学会に行こう!

社会人大学生のころは比較的、学術学会の大会(カンファレンスとかコンファレンスなどとも言われる)は行きやすかったです。しかし、修了してフツーの社会人になったは今はちょっと行きづらい。学生のときは所属先に「●●大学大学院●●専攻」と大学名を書けば…

サービスドミナントロジックについて言及されている本のまとめ

サービス・ドミナント・ロジック(S-Dロジック)で検索して、当ブログにたどり着く方もそれなりにいらっしゃいますので、参考になる書籍をご紹介します。ここで紹介するのはサービスドミナントロジックが少なくとも1節くらいは取り上げられている本です。私…

顧客エンゲージメントとは何か(3)

顧客エンゲージメント(カスタマーエンゲージメント:CE)について理解を深めるため、コツコツを論文を読んでいます。顧客エンゲージメントについては「企業やブランドのような中心となる物事とのインタラクティブな顧客経験によって起きる心理的な状態」と…

コーヒー関連の上場企業を主成分分析してみた

Rによる主成分分析の練習結果を記録しておきます。何について分析するか、そしてデータ集めがいちばん大変でした。サントリーが JT の飲料事業を買うというニュースがつい先日出たので、コーヒーについて調べることにしました(やや強引)。コーヒー関連の上…

「ビジネスの数理」シリーズ

本日はこちらの2冊を読みました。 ビジネスへの統計モデルアプローチ (シリーズ〈ビジネスの数理〉) 作者: 椿広計 出版社/メーカー: 朝倉書店 発売日: 2006/07/01 メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 1回 この商品を含むブログ (2件) を見る マーケ…

SPSS と R の主成分分析の違い

いま DBS の「ビジネス統計学」という授業を復習として受けています。今日は主成分分析がテーマの1つでした。授業では SPSS をメインしています。教材の1つとして『文系のための SPSS 超入門』なのですが、こういうデータが載っていました。 銀行名 資本金 …

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