ブランド研究を軸にして消費者行動研究の流れがわかる論文
消費者行動の研究って、どんな流れ・系譜になっているのかなということで青木(2014)*1を読んでみた。日本語で書かれた論文は好き…。英語論文を読むのにかかる何分の1かの時間で読めてしまう。著者がブランド研究の第一人者なので、ブランド研究が軸っぽい。
著者によると、消費者行動研究には次の3つの系譜があるという。ナルホド。
第1の系譜は、消費者の「購買動機」を把握することに主眼を置いた研究
第2の系譜は、観察可能な消費者の「顕示的行動」としてのブランド選択などに着目し、その記述と予測を行おうとする研究
第3の系譜は、消費者の選択や意思決定に伴う「情報処理プロセス」の解明に重きを置く研究
自分は2つめと3つめに興味がある。さらに興味があるのは、消費・使用段階。このへんはまだ研究が少ないので困る…。
また最後に「新たな Why、What、How をめぐる模索が始まっている」とあったけれども、まだこれはピンと来ていない。ピンと来てないということは勉強不足だと思うので、もうちょっと関連する情報を集めてみよう。
*1:青木幸弘(2014)「消費者行動研究における最近の展開: 新たな研究の方向性と可能性を考える」『流通研究』,16(2),3-17。