極私的Rの使い方5選(2017年版)
今年「このスライドはRで作っています」と言ったら「ええ!?」とドン引きされる経験を私もしたのを思い出し、「今年Rでやったこと」を書くのをやめて、自分のR環境と使い方について書きます。対象とするのは、Rを使うのが月に10回以下の方です(それ以上使っている人はきっと達人レベルに違いないので・・・)。
周りにRを使ったりする人がいないので、かなり効率の悪い方法になっていると思います。もっといい方法があれば、ぜひ教えてください。なお、本エントリーは2017年 R AdventCalender 21日目のものです。
1. %>% をショートカットキーなしで入力する
Ctrl + Shift + M、無意識に出せますか? 私はできません。でも、パイプ演算子のようによく使うものはすぐに出せるようにしておきたい。
3つのキーを組み合わせたショートカットは難しい(覚えるほど頻繁にRを使うわけではない。ほぼ1ヶ月使わないこともある)ので、スニペットツールで解決しています。
私の場合は、;;(セミコロン2つ)で %>%
が入力されるように設定しています。普段は Mac なので、ツールはランチャーアプリの「Alfred」です。パワーパックにするとスニペットの機能が使えます。
【あとで動画を載せる】
2.BetterTouchTool で Rmarkdown を使いやすく
Rmarkdownのコードチャンク(下のようなもの)を出すときのショートカットも同じように楽な設定をしています。具体的には、指3本で下に動かすとチャンクが挿入されます。
【あとで動画を載せる】
Cmd + Option + I はなんとか覚えられそうですが、このショートカットを使うときは、いちいちキーボードに目を落とせねばならず(タッチタイプがそのレベル)、それがストレスだったのです。
もちろん、これもスニペットツールでやればいいのですが、なぜか私は BetterTouchTool のジェスチャーでチャンクが出るようにしています。どうしてそうしたのは思い出せません。
3.いちいち library()するのが面倒なときにWコロン
「このパッケージのこの関数だけを1回だけ使いたい」ということがありますよね。たぶん。そういうときに::(Wコロン)です。
どのパッケージかはっきりさせるため ::
+関数があるのでしょうが、私の場合はどちらかというと不純な動機で「ちょっと1度だけ、各変数の平均と標準偏差をざっと見たい」なんてときに psych::describe(hogehoge)
とかやっています。
4.パッケージ管理は GUI で
install.packages()
はほぼ使わなくなりました。基本、RStudio でパッケージ管理しています。
「Install」ボタンを押して、インストールしたいパッケージを頭から数文字入れるとサジェスチョンを出してくれます。だから、スペルミスが減りました。あと、だいたい月に1回くらい「Update」ボタンを押します。一気にアップデートされるときは気持ちいいです。
実はここ最近、Jupyter Notebook も使おうとしていたのですが、パッケージのインストール・管理の機能がないので、使うのをやめたくらい。
5.データを渡すときは .xlsx のファイルで
なんとか周りにRを使う人を増やそうと、今年は月1のゼミ前に1時間ほど有志で統計分析の勉強会を3月から11月まで毎月行いました。経営学に近い分野の社会人学生は文系が多いので、あまり量的分析を好みません。しかし、それではいけないので、みんなでがんばりました。
はじめは例題として分析するデータをCSVやテキストファイルで渡していました。しかし、Windows の人や Mac の人が混在しているので、それぞれ対応する文字コードにしたファイルを渡すことになり、まず「文字コード???」となってつまずきます。
だったら、「もうエクセルでいいじゃない、RStudio のGUIだとエクセルファイル読み込めるし(正確にはread_excel()
を使っているけど)、文字コードの問題も起きない」ということでエクセルで配布するようになりました。
それ以来、文字コードのトラブルは起きず、インポート前に自主的にエクセルファイルの中身を見て(だいたい Office が入っていて、無意識にダブルクリックするみたい)、分析前に確認する習慣も付きそうです。
以上、ご意見があるかと思いますが、極私的なRの使い方でした。もっといいものがあれがお教えください。よろしくお願いします。