Knowledge As Practice

JAIST(東京)で Transformative Service Research に取り組んでる社会人大学院生の研究・勉強メモ

Service-Dominant Logic(2014)を読む 1日目

昨年(2014年)に Lusch と Vargo が "Service-Dominant Logic: Premises, Perspectives, Possibilities"*1 という本を出版しています。サービス・ドミナント・ロジックを研究者だけでなく学生や一般向けに、できるだけやさしく、冗長性を持たせて解説した本です。過去の論文をベースに、最新の話題までカバー。

 
明治大の井上先生を中心に、翻訳のプロジェクトが進んでいると聞いています。でも、現在(2015年7月下旬)はまだ Amazon にも登録されていないようです。日本語で読めたら便利なのでしょうが、翻訳が出ていないのならば、原書で読むしかありません…。

 
「サービス経済なんてものはないんだ」「サービス業っていうのも存在しない」なんて、けっこう刺激的なことが書いています。なので、『基礎からのベイズ統計学』と同じように、この本もコツコツを読んでいきます。幸い、計算問題はないし(当たり前)、250ページくらいの本なので、読み通させないことはない。1日目は20ページ目まで読みました。

 
英語の勉強にもなりますね。こういうのを読む勉強会があればなー。関西にはないんだろうな…。自分でやっても、マイナーすぎて参加者がいなさそう。でも、やりたいという人があと1人でもいたらやりたいです。ぜひ、私にお声がけを。

 

Service-Dominant Logic: Premises, Perspectives, Possibilities

Service-Dominant Logic: Premises, Perspectives, Possibilities

*1:Lusch, R. F., & Vargo, S. L. (2014). Service-dominant logic: Premises, perspectives, possibilities. Cambridge University Press.

『実証分析入門』

今日は『実証分析入門』を読みました。「入門」というタイトルですが、統計分析の入門ではなくて、統計分析を用いて因果関係を調べる手法の入門です。だから、意外と内容は重い。

 

 
いまの自分にとっては難しすぎたようです。経済計量でよく使われる手法を使って企業財務の分析をしたいという人にとっては有益だと思います。

 
消費者のマイドンや行動を主な対象にしている私にもきっと有益な情報があると思うのですが、ピンとこず、修行不足を感じました。どんな手法が述べられているかはわかったので、必要があればその都度参照することにします。

いい意味でしつこい説明がためになる。『図解・ベイズ統計「超」入門』

どこかのブログで(どこかは忘れました。ゴメンナサイ)、「名著だ」と書かれてありましたので『図解・ベイズ統計「超」入門』を読んでみました。実はこの本は以前に購入した記憶があります。

 
でも、引っ越し作業で行方不明に。ちょうど『基礎からのベイズ統計学』を読み進めている途中ですし、基本事項のおさらいによいだろうということで一読。

 
『図解・ベイズ~』は『基礎からの~』の第1章と第2章の少しをカバーしています。とにかくわかりやすいです。わかりやすい、というよりも「丁寧」という言葉のほうがふさわしいかもしれません。

 
本の中で「ケン」という人物が出てきますが、ものわかりがわるい。「先生」の解説も「わかりません」を何度も繰り返し、「先生」はその都度、説明を変えてくれます。

 
しつこい(いい意味で)説明のおかげで、同じ言葉が繰り返されベイズの基本的な用語・考えに慣れることができます。『基礎からのベイズ統計学』の第1章を読んでみて難しさを感じた人にはオススメの本です。

ぜひ読んでみてください。

『Rによる項目反応理論』の基礎編だけを読んで基本用語を知る

テスト理論はまったくの門外漢です。しかし、マーケティング系の論文を読むときに項目反応理論のことを知っておく必要に迫られて読みました。完全理解というのは目指していないし、(今のところは)項目反応理論を使うことはなさそうなので、読んだのは基礎編だけ。久しぶりにRのコードにも触れることができて楽しかったです。

 
「項目反応理論って、こういう感じなのかな」という感触がわかればよし、と割りきった読み方をしたので、今回はこれ以上、語ることがありません…。わかりやすい本を書いてくださった著者の先生に感謝です。

Rによる項目反応理論

Rによる項目反応理論

サービス・イノベーションのハンドブック

Springer のハンドブックシリーズから「サービス・イノベーション」がテーマのものが出ています。まったく気づかなかった…。タイトルは " The Handbook of Service Innovation" 。

 

The Handbook of Service Innovation

The Handbook of Service Innovation

目次までは見られます。ざっと見たところ、わからない…。門外漢なので。オープン・イノベーションという単語に反応する方には興味深い本かもしれません。

 
このハンドブックシリーズは、論文集みたいなものです。それぞれの分野で活躍している研究者が最近の研究テーマを論じています。研究者にとっては、「ネタ本」的な存在でしょうか。サービスサイエンスのものは、翻訳もされています。ちょっと値段がはりますが、おもしろいです。  
 

サービスサイエンスハンドブック

サービスサイエンスハンドブック

 
私がいちばん読んでいるのは、サービスマーケティングのものです。こちら。  

Handbook of Service Marketing Research

Handbook of Service Marketing Research

 
これはいちばん自分の専門なので、このハンドブックに出ている研究者たちの名前はよく知っています。初めてサービスマーケティングを学ぶ人にハードルが高いですが、勉強が進んで「いま何が最先端なのか」を知るにはいい本だと思います。

『基礎からのベイズ統計学』 4日目(非連続で読んでます)

コツコツと読んでいる『基礎からのベイズ統計学』4日目。今回は45ページ第2章の章末問題を解きました。

 

期待値や分散の公式を証明せよ、という問題が多く、久しぶりに数学の勉強っぽい雰囲気を感じることができました(苦手だけど)。ビジネススクールの統計の授業では正規分布以外の分布の話はあまりされなかったです。もちろん、他はやっているかもしれませんが、多くはやっていないでしょう。

 

この本を通して、名前だけは知っていたベルヌーイ分布(ベルヌイ分布)やその他、二項分布、ベータ分布などを知ることができました。

 

最尤法については、緑本で1度は学んでいたので、スムーズに理解できました。章末問題に対数微分を使って解け的な文系にはつらい問題も一部載っていますが、いまのところ『基礎からのベイズ統計学』になんとかついていけています。

 

今日で第2章は終わりです。次回から第3章「ベイズ推定」に入ります。

 

基礎からのベイズ統計学: ハミルトニアンモンテカルロ法による実践的入門

基礎からのベイズ統計学: ハミルトニアンモンテカルロ法による実践的入門

 

 

『基礎からのベイズ統計学』を読む 3日目

非連続で読む『基礎からのベイズ統計学』3日目は、25~44ページまで進みました。第2章「確率変数と確率分布」の章末問題直前まで。章末問題を解くエネルギーは残っていないので、別の日にやります。  

 

基礎からのベイズ統計学: ハミルトニアンモンテカルロ法による実践的入門

基礎からのベイズ統計学: ハミルトニアンモンテカルロ法による実践的入門

 
内容は確率の基本を復習して(文系の私にとっては数式多めに感じる)、離散型確率分布関数、連続型確率分布関数を学びました。出てきたのは

  • ベルヌイ分布
  • 2項分布
  • 一様分布
  • 正規分布
  • ベータ分布

です。ちょっとベータ分布はまだピンと来ていません。いずれ慣れるかな…。

 
この本はけっこう丁寧に書いてくれるのですが、数式の説明は少なめなので、文系にはちょっとつらい。\sum が2個並んで \sum\sum なんてものが出てくると「ええ!? 何コレ?」と拒否反応とイライラ感が出てしまいます。それをグッとがまんして、実際に計算を書いて、進んでいきました。

 
あと文系人間は \Pi なんて記号は知らず、本文中に説明はないので、検索する必要があります。教えて goo にお世話になりました。

 
ただ、そのあたりのお話はこの本の範囲外で、詳しく知りたい場合は別の教科書を見てほしい、ということもしれない。それはそれでいいかな。この先、わからないことが出てきても、なんとか踏ん張って、十分理解することより、読み通すことを優先していきます。

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