Knowledge As Practice

JAIST(東京)で Transformative Service Research に取り組んでる社会人大学院生の研究・勉強メモ

同じようなことを調べている人がいて「世間は狭いな」と思った論文

現在はサービス研究の先行研究をチェックする時期なので、統計分析の勉強はお休み中。やることはデータ分析をしてこういうことを見つけましたではなくて、こうじゃないかなを検証することなので、まず「こうじゃないかな」を先行研究をもとに作らねばなりません。


今日は自分の研究(と仕事)に直接関連する論文を読みました。cinii で「歯科 満足度」と検索していたら出てきたものです。著者は立教のDBAコースにいる方のようです。タイトルは「プロフェッショナル・サービスの対個人サービスにおけるサービス品質構成要素の研究 歯科診療所の患者満足を事例として」*1です。


内容は私がDBS(同志社ビジネススクール)修了のために書いた論文をもろかぶりです。しかし、アプローチがちょっと違います。私は Grönroos やその他の研究を参考にサービス品質を3次元にわけました。今回の論文は SERVEQUAL にかなり依拠しているようです。


私のモデルと対比させるとこんな感じ。上が今回の論文中のモデル、下が私の論文中のモデル。

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出所:松田(2015)


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出所:http://www.slideshare.net/hikaru/ss-44263041/12

 

モデルの作り方がけっこう違いますね。勉強になります。

★ ★ ★

今回の著者はプロフェッショナル・サービス全般の顧客満足度の研究をされているようです。2013年には弁護士事務所の満足度研究も書かれています。なかなか斬り込むのが難しい分野なので、おもしろいですね。

*1:松田友美. (2015). プロフェッショナル・サービスの対個人サービスにおけるサービス品質構成要素の研究: 歯科診療所の患者満足を事例として. 立教 DBA ジャーナル= Rikkyo DBA journal, (5), 57-76.

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