Knowledge As Practice

JAIST(東京)で Transformative Service Research に取り組んでる社会人大学院生の研究・勉強メモ

ミーハー.R

本エントリーは R Advent Calendar 2016 11日目のものです。
分析ネタではありません。日曜日なので箸休め的なエントリーにしようと思います。

 
さて,所属している社会人大学院のゼミに2ヶ月ほど前,新しい方が入ってきました。月1回のペースでゼミが始まる1時間ほど前に統計勉強会を有志と行っているのですが,初めてのその方が何気な〜く「Rって敷居高いですよね〜」と発したとき,私は頭が真っ白になってしまいました。「ええっ!? そんなことはない!!」と。

 
その後もモンモンとして,今に至ります。ひょっとして自分はRに浸りきっていて,もはや抜け出せない状態になってしまっているのかもしない。それは危険です(なんとなくそう思う)。せっかくの機会なので,その気持ちを整理したいと思います。

 

私が R に触れたキッカケ

ちゃんと統計分析を学んだのは専門職大学院に行ってからですが,そこで初めてアルファベット4文字の超有名分析ソフトに触れました。学籍があれば1年間1000円でのフル機能が使えたのです。課題ごとにレポートを提出していたのですが,そのソフトから出力されたグラフをワードにぺたっと貼ったときに,強烈にダサいと感じてなえたことがあります。

 
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(いま冷静に見たら,そうでもないかな)

 
きっとカッコよくする方法があるのだと思います。「いや,研究は中身が大事だ。外見は二の次」という意見もわかるのですが,でも,なんかもうダメ。ぜひカッコよくしてほしいです・・・・・・。

 
とはいえ,修論を書くときに手法として量的分析を選んだ*1ので,しばらく使っていました。修論ではSEMを使うことにしたのですが,追加料金なしでAMOSも使えたため,続けて使っていたのです。

 
そこでもう1つ衝撃的なものを見ました。こちらです。

 
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トラックですよ。トラック。大人のアソビゴゴロってやつですかね。ユニークかもしれないけど,まったくカッコよくない。

 
当時,心の余裕がなかった私はこれを理解できず,さらには分析がうまく進まないため(40個くらい変数があって,それをチマチマ動かして分析するのはたいへん),何か方法があるのではとRに走りました。結局,Rでもうまく行かなくて最終的にはMplusを使って修論を書き上げたのですが,これがRに触れるキッカケでした。

 

大胆な仮説

ここまで書いて気づきました。ひょっとして,ミーハーなだけなのでは,と。そこで大胆な仮説を立てみます。「Rユーザーはミーハーである」。

 
確かめるべく,5名に「こういう画面ってカッコよくないですか?」と投げかけたところ,1名だけが即答でイエスと答えてくれました(某Y社の偉い方)。こんな画面をカチャカチャいじっているのはカッコいいと思うんですよ。

 
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イメージ図

 
でも残念ながら,この仮説は採択されないようです。きっとこれはここで「イエス」と答えたら自分がミーハーであることを公言したような物ですから,みんな素直に答えてくれなかったんだと主言っています。だから,私の心の中では有意差があります。今後も調査を継続していきたいと思います。

 

これから tidyverse に慣れるなら

最後に少しだけまともな情報提供を。「Rの情報は基本,英語」というのが敷居が高いと思われるもっとも大きな理由の1つだと思います。おそらく,Rにそれほど抵抗がない人は英語がそれなりにできる(少なくとも読める)のではないでしょうか。アドベントカレンダーを見てる方なら,きっとそう。

 
というわけで,12月23日に “R for Data Science”という本が発売されます(国外で)。もとの原稿(?)が公開されていて,ちょくちょく読んでいるのですが,初級者(自称を除く)から脱却できそうレベルな人にちょうどよいと思います。purrrのやさしい解説があります。いっしょに勉強していきましょう!

R for Data Science

*1:「質的分析より先に量的分析に慣れておくべき。その逆はたいへんだから」という先生たちの教えより。

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