Knowledge As Practice

JAIST(東京)で Transformative Service Research に取り組んでる社会人大学院生の研究・勉強メモ

大きい iPad Pro で論文を快適に読む方法

自分の中でだいたい固めることができたので、大きい iPad Pro で快適に論文を読む方法を書いておきます。最近、質的研究ばかりやっていて、R とかあんまり触っていないため、こういうネタしかないんです。

 

結論から

 
まず先に結論を言うと、2017年9月20日現在、次の組み合わせが私にはピッタリです。

 
1. iPad Pro 12.9インチ
2. アップルペンシル
3. アップルペンシルのキャップ紛失防止ツール
4. 適度に滑りにくくするための保護シート
5. PDF Expert
6. スリーブケース

 

私の電子リーダー端末遍歴

 
タブレットスマホはいろいろ触ってきましたが、論文を読むに関しては、Retina ディスプレイの iPad(第3世代)→ソニーのデジタルペーパー(旧モデル・DPT-S1)→ 小さい iPad Pro(9.7インチ・2015年モデル)→大きい iPad Pro(12.9インチ・2017年モデル)とたどってきました。他にもKindleとかソニーのリーダーとかでもチャレンジしましたが、目には優しいものの動作が重くダメでした。

 

なぜ紙で論文を読まないのか?

 
私が紙で論文を読みたくないと思ったのは単純に「かさばるから」です。仕事柄出張が多く(昨年は224泊)、論文をたくさん持ち歩きたくありません。社会科学の論文は(少なくとも私の領域では)だいたい1本20ページくらいで、5本でA4・100ページ、10本で200ページ。出張で持ち歩くには思ったよりかさばるんです…。そのため電子化しかないと数年前からいろいろ工夫していました。

 
中には論文は「紙で読む派」という方もいらっしゃると思いますが、差し迫った問題がなければ、私はどちらでもいいと思います。お好きなほうを選べばいいです。

 

デジタルペーパー VS 小さいiPad Pro VS 大きい iPad Pro

 
電子化された論文を読む勝ちパターンがこの1年で固まりました。まず昨年、ソニーデジタルペーパー(DPT-S1)を大阪のソニーストアで実機を確認。さすがに定価で買うには抵抗があり、中古をヤフオクでゲット。それでもそれなりのお値段がしました。

 

デジタルペーパーのいいところ

○ 軽い、薄い。
○ なんか目に優しい感じがする。
○ 基本、読み書きに特化しているので、論文読みに集中できる。

 

デジタルペーパーのイマイチだったところ

△ 動作がもったり(新モデルは改善しているそうです)
△ 文字がギザギザで読みにくい(これも新モデルでは改善しているそうです)
△ 思ったよりペンが引っかかる。もっと滑らかなのが個人的には好き。
△ 英語論文を読んでいて、知らない単語が出てきたとき、別の端末で調べる必要がある。
△ 論文を読んでいて調べ物をしたい場合、ネットで快適に調べることができない。

 
数ヶ月ほど使って「ナンカチガウ」感が出てきて、だんだんと使わなくなっていきました。「これではあんまり論文が読めないなぁ」と困り、iPad Pro はどうだろうと思い立ちました。iPad Pro には大きいサイズ(12.9インチ)と小さいサイズ(当時9.7インチだった)があります。

 
大きい iPad Pro を仕事に使っている知人がいたので見せてもらって、ちょっと大きいかなと思ったので、小さい iPad Pro を使うことに決め、アップルの整備済製品で購入しました。お得です。

iPad整備済製品 - Apple(日本)

 

小さい iPad Pro のいいところ

 
○ 字がきれい。
○ 知らない英単語が出てきたとき、付属の英語辞書ですぐわかる。
○ wi-fi につなげて、快適に調べ物ができる。
○ アップルペンシルはなかなかいい感じ。

 
iPad の辞書機能は特に便利です。私は英語に不自由しているので、よく知らない単語が出てきます。これを他の電子辞書を使わずに、iPad 内蔵の辞書で調べることができるのでストレスがとても減り、QOLアップ。  

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PDFを読むとき、PDF Expert を使うのですが、上のように知らない単語を選択して「定義」をタップすれば、内蔵辞書ですぐに意味を確認できます。超便利!

 
アップルペンシルの書き心地は動画では伝わりにくいですが、こんな感じ。

youtu.be

 

小さい iPad Pro のイマイチなところ

 
△ 使っていると、だんだん小さく感じてくる。
△ ケースに入れて使っていると、思ったより重く感じる。
△ アップルペンシルはいいけど、ちょっと滑りすぎる。

 
また半年ほど使って、また「ナンカチガウ」感が出てきたので、大きい iPad Pro を本格検討。新型の大きい iPad が出て、かなり迷いました。清水の舞台から飛び降りる気持ちで移行を決意。在庫があるなら全国どのアップルストアにも行く(出張ついでに)覚悟でした。

 
結果、銀座にアップルストアにあったので、すぐにゲット。そして現在に至ります。まだそんなに経っていないですけど、とても満足して使っています。

 

大きい iPad Pro のいいところ

 
○ 小さい iPad Pro のいいところは全部ある。
○ さらに画面が大きく、見やすい。

 

大きい iPad Pro のイマイチなところ

 
△ デカい。

 

大きい iPad Pro をより快適に使う方法

 
以下、より楽しく、快適に iPad Pro 12.9 インチを使って論文を読むために試した方法を書きます。

 

アップルペンシルのキャップカバー(必須)

 
まずアップルペンシルは必須です。しかし、アップルペンシルの最大の弱点はキャップ。小さい iPad Pro を使っているときにアップルペンシルはすでに活用していましたが、すぐにキャップをなくしました。

 
キャップがなくても普通に使えますが、なんかカッコ悪い。仕方がないので、大きい iPad Pro 導入時にキャップだけ再度購入しました。アップルストアで修理扱いです。修理の予約が必要だし、修理代は1000円くらい。

 
また紛失したら悲しいので、キャップカバーを導入。修理代より安いので、導入したほうがいいです。どのキャップカバーでも構いません。

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ちょっと不格好なのですが、紛失のリスクを考えて、ここはガマンですかね。

 

ペーパーライク保護フィルム(必須)

 
ソニーデジタルペーパーと比べ、iPad Pro はツルッツルです。そのためアップルペンシルが滑りすぎます。多少の引っかかりが必要なため、ディスプレイが紙のような感じになる「ペーパーライク保護フィルム」を導入しました。

 
最近は安いのが出ているので、好きなのを選べばいいかと思います。ただ、気をつけてほしいことがあります。それは、せっかくの美麗なディスプレイが台無しになることです。

 
画面はちょっとざらついた見た目になりますし、指紋はむっちゃ付着します。きれいな画像・映像を見たい人にはガマンできないと思います。

 
しかし、この iPad Pro は論文を読むためにあるのです! 割り切ってエンタメは諦めましょう…。次第に目は慣れていきます。なんか違和感のある手触りも慣れます。ざらつきはありますが、画面はヌルヌル動くので、操作は問題ありません。

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PDFリーダー(必須。お好きなのを)

 
先ほど書いたように、PDF Expert を使っています。他のPDFリーダーも試して、いちばんしっくりきたためです。かなり感覚的でちゃんとした理由はありません。ドロップボックスに読むべき論文のフォルダを作り、そのフォルダと PDF Expert を同期させます。

 
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格安SIM(お好きにどうぞ)

 
wi-fi でつながっていないときに(電車の中とか)で論文を読んでいて、ネットで調べ物をしたいときに便利です。ただ、つい余計なものを見てしまうときもあるので、導入するかどうかは好き好きで。私は楽天ポイント(ホテル手配は楽天トラベルだからけっこう貯まる)で支払える楽天SIMにしています。

 

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アンテナが2本しか立っていなかったのでスピードが少し遅いですね。大きな問題はないです。

 

スリーブケース(お好きにどうぞ)

 
ケースは重いので、スリーブケースにしました。デスクにどかんと置いて使うか、手に持って使うだけなので、別に立てて使うことはないからです。アマゾンとかで好きなモノを選んでください。

 
私は純正品を使っていますが、キャップ付きのアップルペンシルだと収まりが悪く、ちょっとカッコわるいです。

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というわけで、大きい iPad Pro であなたも快適な論文読みライフを送りませんか? コスパには目をつむってになりますけど…。

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