最近読んだ統計分析のオススメ本を2冊
ちょっと端境期です。自分の研究ツールを磨こうと統計学関連の本を読んでいます。この1~2週間で読んでよかったのは次の2つです。
背後のティッシュが生活感丸出しですみません…。
『平均と分散~』は著者のページによると「マンガでわかる統計学(オーム社)の次に読む本を想定」されていて、初級レベルから『緑本』への接続を狙っているようです。
「統計分析とRに慣れてきて、『緑本』は最後まで読み通せたけど、なんとなくな理解で終わってしまった人(つまり私です)」にはちょうどいい本でした。数式を1行も見たくない、という方には向いていません。とはいえ、数式はそんなに出てこないので、安心してください*1。
解説はとてもていねいで、これでもかというほどクドイです。でも、そのクドさが理解度を深めてくれます。受験参考書の実行中継シリーズの統計分析版、といった感じでしょうか。文章もやさしいので、さらさら読めます。
この本で統計分析中級者への道を踏み出せます。
2冊目の『統計学の王国』は、フルカラーで楽しい本です。●●分析~、××分析~とか、とっちらかった頭をほぐしてくれます。ただ、こちらもまったくの初心者にはつらいと思います。「アブダクション」「確率分布曼荼羅」「自由度」というトピックが私には印象的でした。
三中先生の文章はいい感じに力抜けていて、かつ知的。こんな文章が書けたらいいなぁと思うほど。うらやましい…。専門以外の幅広い読書をしないと身につかないような。まだまだ自分には修行が必要ですね。
- 作者: 馬場真哉
- 出版社/メーカー: プレアデス出版
- 発売日: 2015/07/14
- メディア: 単行本
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みなか先生といっしょに 統計学の王国を歩いてみよう〜情報の海と推論の山を越える翼をアナタに!
- 作者: 三中信宏
- 出版社/メーカー: 羊土社
- 発売日: 2015/05/29
- メディア: 単行本
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*1: の説明がちゃんとある。大学で数学を選択してない文系人間にはとても助かります。